Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
せきべつ
惜別
Lesen Sie 惜別 (せきべつ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 91.984 Zeichen · 178 Bildschirme
ああ、この疑惑は僕の妄想であってくれたらいい。はっきり、言いましょう、僕はこのごろ、同胞の留学生たちの革命運動にさえ、あの不吉な大袈裟な身振りの匂いを、ふっと感じるようになったのです。熱狂の身振りに、調子を合わせて行けないというのが僕の不幸な宿命かも知れない。僕はあの人たちの運動は、絶対に正しいと思う。僕は孫文を尊敬している。三民主義を信奉している。それこそ宝物のように大事にしている。これが、僕の、最後の、たのみの綱だ。この思想にさえ見放されたら、僕は浮藻だ。奴隷だ。それなのに、僕はいま、あの竹林の名士の運命をたどりかけているのだ。僕はずいぶん努力した。留学生たちの情熱は決して間違ってはいないのだ。一緒に叫んでやったらどうだ。てれくさいの何のというのは、お前の虚栄だ。お前には少し、不健康な虚無主義者の匂いがあるぞ。お前の顔には、あの奴隷の微笑があらわれかけているぞ。気をつけろ。お前の心から暗黒を放逐し、不自然でもかまわぬ、明るい光を添えて見ろ、と自身を叱り鞭打って、自分の航路を規定したく、舵を釘づけにする気持で、よっぽど僕は革命の党員にしてもらおうかとさえ思ったのですが、しかし、」