Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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わがやのらくえん

我が家の楽園

久生 十蘭

Lesen Sie 我が家の楽園 (わがやのらくえん) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 90.195 Zeichen · 175 Bildschirme

Aozora Bunko

をしている。約めていえば、二人は夢中になって物干のパンティのとりあいをしているので、ミドリさまが、

「これは、あたしのよ」

といえば、千々子さまも、

「これは、あたしのよ」

といい、ひったくったり、とりかえしたりという単純な動作を、飽くことなく、くりかえしている。

そこへおチビさんのメードが出てきて、呆気にとられてながめていたが、ゆっくりと二人のそばへ行くと、両手をひろげて喧嘩のなかへ割って入った。

「くだらない……そんなもので、喧嘩をするのは、やめなさい。そのパンティなら、あたいも穿いているよ、見せましょうか……まっぴら、ごめん、えッ、パッ」

と掛声をかけて、勢いよく、スカートの下のものを、二人に見せた。

「このとおり、変ったというような代物ではございません。このパンティなら、PXへ行けばダースで売っているよ。横須賀の白百合組、二百と五十三人、みな、お揃いで穿いていますってさ」

と、ナゴミをつけた。千々子さまはニッコリ笑って、

「こけしちゃん、あなたのいうこと、よくわかったわ……でもね、これはシュラー・ハークネスの二十八歳のお誕生日のプレゼントで、PXなんかで売っているモノとはモノがちがうのよ」