Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
Lesen Sie 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.554 Zeichen · 228 Bildschirme
」
「だって来たけりゃ仕様がないじゃないの。」
「二日に一ぺん位におしよ。そうしないとあたしがお前を可愛がりすぎるように思われるし、お前のうちのお母さんにすまないじゃないかね。え。判って――。」
「そりゃ判っている。じゃ、一日に一ぺんずつ来ちゃ悪いの。」
「二日に一ぺんよ。」
私は母とあうごとに、こんな話をしていたが、実家と一町と離れていなかったせいもあるが、約束はいつも破られるのであった。
私は母の顔をみると、すぐに腹のなかで「これが本当のお母さん。自分を生んだおっかさん。」と心のそこでいつも呟いた。
「おっかさんは何故僕を今のおうちにやったの。」
「お約束したからさ。まだそんなことを判らなくてもいいの。」
母はいつもこう答えていたが、私は、なぜ私を母があれほど愛しているに関わらず他家へやったのか、なぜ自分で育てなかったかということを疑っていた。それに私がたった一粒種だったことも私には母の心が解らなかった。
父は、すぐ隣の間にいた。しかし昼間はたいがい畠に出ていた。私はよくそこへ行ってみた。
父は、葡萄棚や梨畠の手入をいつも一人で、黙ってやっていた。なりの高い武士らしい人であった。