Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あるしょうじょのしまで
或る少女の死まで 他二篇
室生 犀星
Lesen Sie 或る少女の死まで 他二篇 (あるしょうじょのしまで) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.554 Zeichen · 228 Bildschirme
苦しいときは何も彼も苦しいように、よくなるときは一度によくなれるね。」
私は心の中に燃えるような、高揚された熱情をかんじた。今に見ろ、私をくるしめたもの、軽蔑したもの、低めたもの等が、ひとりで私のあたいを感じなければならない時代があるに違いないと、強く信じた。
私達はまずしい食事を終えた。
……その日のことが、今、私にはっきりと浮んだ。饑えも決して私どもの燃え立つ願望の上からは、問題ではなくなっていた。どうしても出るときは出ずにいられない、烈しい発芽時代だったのだ。
私は間もなく床についた。友や自分にたいする一種の祈祷的な、円満に近い心を抱いて、静かに睡った。
ある朝、私はふじ子と動物園へ行った。
ふじ子と私とは、秋がくるとすぐに黄葉がちになった公園の桜の並木の、よく掃かれた道路を歩いて行った。水いろのうすい単衣の上から、繊い彼女の頸が、小さい頭をささえて、それがまるで瑪瑙のように透いて見えた。
私たちは、鶴を見た。この首の長い丹頂のある動物は、ときどき、秋晴の高い空に向って、鋭い高い啼きごえを上げた。それは、一つの祈りの叫びのようでもあり、地上の生活をあたかも天上に向って囁くところの、絶えざる倦まない永久な報告者のように見えた。