Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

げさくざんまい

戯作三昧

芥川 竜之介

Lesen Sie 戯作三昧 (げさくざんまい) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.807 Zeichen · 42 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「おやおや、それっきりかい。」

「まだあるの。」

太郎はこう言って、糸鬢奴の頭を仰向けながら自分もまた笑い出した。眼を細くして、白い歯を出して、小さな靨をよせて、笑っているのを見ると、これが大きくなって、世間の人間のような憐れむべき顔になろうとは、どうしても思われない。馬琴は幸福の意識に溺れながら、こんなことを考えた。そうしてそれが、さらにまた彼の心をくすぐった。

「まだ何かあるかい?」

「まだね。いろんなことがあるの。」

「どんなことが。」

「ええと――お祖父様はね。今にもっとえらくなりますからね。」

「えらくなりますから?」

「ですからね。よくね。辛抱おしなさいって。」

「辛抱しているよ。」馬琴は思わず、真面目な声を出した。

「もっと、もっとようく辛抱なさいって。」

「誰がそんなことを言ったのだい。」

「それはね。」

太郎は悪戯そうに、ちょいと彼の顔を見た。そうして笑った。

「だあれだ?」

「そうさな。今日は御仏参に行ったのだから、お寺の坊さんに聞いて来たのだろう。」

「違う。」

断然として首を振った太郎は、馬琴の膝から、半分腰をもたげながら、顋を少し前へ出すようにして、