Japanische Klassiker mit Furigana
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme
いなくなったか知っている?」
「遠くのお家へ行ったってこと?」
「うーん、違う。ママが遠くのお家へ行ったってことは、そりゃそうなんだけれど違うんだよ。僕、佐々沼の小父さんとママとがいっているのを聞いたんだ。せーんのママはね、長いこと病気で寝ていたんだって」
「寝ていてどうしたの?」
「そいでね、そいでその時に、佐々沼の小父さんがパパに勧めて、ママが早く楽になれるようなお薬を、毎日少しずつママに飲ませたんだって」
「お薬は苦いわね。露子、大嫌い」
「僕だってそうだよ。お薬は僕だって大嫌いなんだけれど、佐々沼の小父さんのお薬は、ちっとも苦くなんかなくってね、そいでママは、そのお薬を毎日飲んでいるうちに、到頭死んでしまったのさ」
「あら、死んだの? 死んでからどうしたでちょ」
「死んでからさあ、せーんにいった遠くのお家へ行ったんだよ。佐々沼の小父さんがいっていたけれど、そのお薬のことは、ほんとうはどんなにいいお薬だかっていうことを、パパも知ってはいないそうだよ。僕、佐々沼の小父さんがそのお薬をポケットから出して、今度のママにやるところを見ていたんだ」
「いいわねえ。ママはそのお薬、飲んじゃった?」