Japanische Klassiker mit Furigana
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme
七
「だってだって、あたち、沢山にお薬入れたんだもの」
「え?」
「あたちね、お兄ちゃんが見付けて来た薬、みんなその中へ入れたんでちゅ。あのお薬、お兄ちゃんが、ママのお部屋から見付けて来たんでちゅわねえ」
博士には、露子のいっていることが、少しも分らない様子であった。
しかし、愕然として顔色の変った佐々沼進一は、
「ナニ、どうしたって?」
ふいに恐ろしい権幕で訊き返した。それで、露子の方は一たまりもなく縮み上がり、一瞬間唇をへの字に結んだかと思うと、忽ち、ワーンといって泣き出したが、伯太郎の方は、むしろ得意そうにしていい出した。
「あ、パパ、それね、僕が持って来たんです」
「なんだ。何を持って来たというのだ」
「僕ね、今日ママのお留守の時に、ママのお部屋へ行ったんです。そしたら、お部屋の箱にお薬が入っているのを見付けたので、さっき、露子と二人で、パパの葡萄酒の中へみんなそのお薬を入れたんです。ねえ、ママあのお薬、パパの病気に利くんですねえ」
七
伯太郎にとって、それから後は、何から何まで分らないことばかりであった。
伯太郎が、今の説明をしてしまって、誇らかに皆んなの顔を見渡した時、ママちゃんは、見る見る恐ろしい形相になり、傍に腰かけていた露子の頸根っこに掴みかかり、