Japanische Klassiker mit Furigana
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
Lesen Sie 探偵クラブ 烙印 (つめ) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.509 Zeichen · 103 Bildschirme
漆戸を喪った悲しみが、そんなにもお前の胸を鋭く抉ったのか。それとも、何かも一つの邪魔物が、絶えずお前の胸を掻き乱していて、それが、隠そうとすれば隠そうとするだけ、お前のいう言葉、文字、文章の上に現れて来たのか。
妹よ――。
お前は、哀れな女だ。お前は、譬えどんなことがあろうとも、兄としての私が、どこまでもお前を愛し憐れんでいるのだということを、よく知っていて欲しい。そして、これから私の書く手紙を、出来るだけ冷静に読んで欲しい。実をいえば、私はこの手紙は、随分書き憎い手紙だった。幾度か筆をとりかけては躊躇し、しかし結局書こうと決心した手紙だ。先ず、何から言おう。お前の手紙にもあったのだし、乞いに任せて最賀君のことからでも話して行こうか。
最賀君が犯人だったらどんなに嬉しかろうとお前はいったね。なんとそれは、巧妙なお前の言廻し方だったろう。私の調査によると、最賀君は、事件発生当時、事実名古屋に滞在していたのだ。そして毫末といえども犯人たるの証跡はないのだ。彼の犯人ならざることを、誰よりも明瞭に知っていたのはお前ではなかったか。お前は、私がどんなに最賀君を疑ったところで、おしまいには彼の無罪を立証するに過ぎぬことを知ってい、それなればこそ、殊更に彼を疑わしくいい、それに応じての私の返事で、私が今度の事件について