Japanische Klassiker mit Furigana
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せいだんじゅうにそう
政談十二社
泉 鏡花
Lesen Sie 政談十二社 (せいだんじゅうにそう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.626 Zeichen · 48 Bildschirme
を、どう間違えたかお婆さんお婆さんと、一体人懐いのにまた格別に慕ってくれますので、どうやら他人とは思えません。」
婆さんはこの時、滝登の懸物、柱かけの生花、月並の発句を書きつけた額などを静にしたから、判事も釣込まれてなぜとはなくあたりを眺めた。
向直って顔を見合せ、
「この家は旦那様、停車場前に旅籠屋をいたしております、甥のものでも私はまあその厄介でございます。夏この滝の繁昌な時分はかえって貴方、邪魔もので本宅の方へ参っております、秋からはこうやって棄てられたも同然、私も姨捨山に居ります気で巣守をしますのでざいましてね、いいえ、愚痴なことを申上げますのではございませんが、お米もそこを不便だと思ってくれますか、間を見てはちょこちょこと駆けて来て、袂からだの、小風呂敷からだの、好なものを出して養ってくれます深切さ、」としめやかに語って、老の目は早や涙。
五
密と、筒袖になっている襦袢の端で目を拭い、
「それでございますから一日でも顔を見ませんと寂しくってなりません、そういうことになってみますると、役者だって贔屓なのには可い役がさしてみとうございましょう、立派な服装がさせてみとうございましょう。