Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かたきうちふだしょのれいげん

敵討札所の霊験

三遊亭 円朝

Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

小「あれさ、お上役に逢っては一言もないからさ泣面してさ、泣面は見よい物じゃアないねえ、あの火吹達磨や、泣達磨や、へご助や」

とわい/\言われるから猶更逆上せて履物も眼に入らず、紺足袋のまゝ外へ出ましたが、丁度霜月三日の最早明近くなりましたが、霜が降りました故か靄深く立ちまして、一尺先も見分りませんが、又市は顔に流るゝ血を撫でると、手のひらへ真赤に付きましたから、

又「残念な、武士の面部へ疵を付けられ、此の儘には帰られん、たとえ上役にもせよ憎い奴は中根善之進、もう毒喰わば皿まで、彼奴帰れば武田に告げ、私をしくじらせるに違いない、殊には衆人満座の中にて」

と恋の遺恨と面部の疵、捨置きがたいは中根めと、七軒町の大正寺という法華寺の向う、石置場のある其の石の蔭に忍んで待っていることは知りません、中根は早帰りで、銀助という家来に手丸の提灯を提げさして、黄八丈の着物に黒羽二重の羽織、黒縮緬の宗十郎頭巾を冠って、要の抜けた扇を顔へ当てゝ、小声で謡を唄って帰ります所へ、物をも言わず突然に、水司又市一刀を抜いて、下男の持っている提灯を切落すと、腕が冴えて居りますから下男は向うの溝へ切倒され、善之進は驚き後へ下って、細身の一刀を引抜いて、