Japanische Klassiker mit Furigana
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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme
足に笹原走ると、草臥を忘れて夜通し無暗に逃げて、丁度大沓へ掛って来ますると、神通川の水音がどうーどっと聞える。山から雲が吹出しますと、ぱら/\/\と霙が額へ当ります。
永「あゝー寒い、大分遅れた様子じゃな、眞達はまだ来ぬかな……眞達ようー/\」
眞「おおい」
永「早う来んかなア」
眞「来うと云うたてもなア、お梅はんが歩けんと云うから、手を引張ったり腰を押したりするので、共に草臥れるがな、とても/\足も腰も痛んで、どうも歩けぬので」
永「確かりして歩かんではいかぬじゃアないか」
梅「歩かぬじゃいかぬと云ったってお前さん、休みもしないで延続けに歩くのだもの、何うして歩けやアしませんよ」
永「しらりと夜が明け掛って来て、もうぼんやり人顔が見える様に成って来るが、この霙の吹掛けでぱったりと往来は止まって居るが、今にも渡しが開いて、渡しを渡って此処へ来る者が有れば、何でも三人だと、何う姿を隠しても坊主頭は後から見れば毛の無いのは分るから、眞達手前はなア三拾両金遣るがなア、此処から別れて一人で行んでくれ、己はお梅を連れて高山越えをする積りだから」
眞「私も其の方が宜いのでげす、斯うやって三人で歩くと、私はお梅はんを労り、あんたは無暗に駈けるから歩けやアしない、どうも私は草臥れていかぬ、それじゃア三十両お呉んなさい、