Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 186.659 Zeichen · 372 Bildschirme
家康が、総攻撃の令を発したときなどは、まさに、窮鼠が猫を食むの勢いを示し、寄手は、城兵の銃弾に、かなりな犠牲を強いられた。
家康は、それを見ると、
「竹楯を組め。竹楯の列を押して、城壁へ寄せろ」
と、命じた。
かれは、暇をかけ、損を少なく――の方針をこんな場合もわすれない。
一益は、城中にあって、三の丸の手薄と疲労を案じ、二の丸の兵と入れ代えを考えたが、そのすきもないのだった。少しでも、防戦のゆるみを見せれば、その虚は、ただちに敵の乗じる機会となるからである。
で――たそがれを待った。暮れるや、かれは、諸門から、一せいに、外へ反撃に出た。
その機に、かれは城兵の、部署を代えようと計ったが、打って出て引き揚げの際に、海門口の城兵だけが退路を切られて、敵の中に、取り残されてしまった。
「見殺しにはせぬ」
一益は、さすがである。自身で先に立ち、ふたたび城外へ出て、血戦の果て、ついに味方の孤軍を拾い取って、城門へ収容した。
こうして、二の丸への充実をやり遂げたが、同時に、三の丸は、寄手に乗っ奪られていた。
寄手は、三の丸に、また望楼を組んだ。そして目の下の二の丸へ、火箭、鉄砲の雨をそそいだ。