Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.320 Zeichen · 398 Bildschirme
年玉
東西百五十五間、南北百六間という広さではあるが、一丈ほどの築土堤と、四方の門と、用心濠があるだけだった。
「どうじゃ……これを見ても、信玄は、甲斐一国を城としていた意気がわかろう。――しかしすでに、子の勝頼となっては、甲府、韮崎のみしか、彼の城でない」
信長は、すでに、甲斐一円を、わが掌にしたように、城絵図をのぞきこんで云った。
年玉
多事多難であった今年――天正九年という歳も、余すところ僅かになった。
その年暮に迫ってである。
中国の総督、羽柴筑前守秀吉、安土へ上府す――と公然に称えて、彼は、その任地播州姫路からものものしくも出向いて来た。
(いずれ年暮には伺って、ごきげんを拝しまする)
とは、さきに養子の於次丸の元服を書中で報らせたときにいってある。もちろん信長も待ちかねていたことである。
その於次丸、元服して、羽柴秀勝となった養子も伴って。
そして安土へ、着くと、
「秀吉。ただ今、御府下に到着いたしました」
という趣だけを、早速に、城中へ達しておいて、ひとまず宿所へ入った。
その由は、すぐ信長の耳へ上申される。信長は、
「来たか」
と、面を明るくして、すぐ侍臣の堀久太郎と、菅屋九右衛門を呼び、