Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.320 Zeichen · 398 Bildschirme
そのあいだをまた羽柴筑前守が家中として、見栄えの劣らない者どもが、各※(二の字点、1-2-22)盛装を凝らし、進物之奉行として、或いは警固や足軽頭として、陸続山へ登って来る。
「まだか。……まだ続くか」
信長もあきれ顔に、
「かほどな進上物とは、おそらく世上に例しもあるまい。信長でさえ、眼に見たは初めてじゃ。この安土城の門をすら、筑前めは、狭くいたしおる。無双な大気者よ」
その目録は、ゆうべのうちに一見していたが、まさか、これ程とも思っていなかったものとみえる。信長は、あたり隈なく聞えるような声で、大気者という感嘆を、二度も三度もくりかえしていた。
進物台の総数は、二百幾十という数だった。多門、中門をこえ、大玄関の広場に先頭が順にそれを下ろして並べていても、まだ麓の門は、あとの台を入れていた。
庭上、広前にいたるまで、城内は満目それでいっぱいになった。被いの布を払って披露された品々は、その一端をあげても――お小袖之料二百余反、播州杉原紙二百束、鞍置物十疋、明石干し鯛千籠、蛛蛸三千連、御太刀幾振、野里鋳物の種々などと――その数も品目の多いことも、まったく言語に絶している。