Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.758 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

そればかりか、秀吉が先君の弔合戦を果したというそのことの反動として、

(北ノ庄殿(勝家をいう)には、時遅れて、山崎にも参り合わず、さだめし手持ちぶさたなお心地であろうに)などという不面目も酬われている。近頃、何かにつけて、双者を対比する風潮が一般に表面化して来たことは何を意味するか。勝家にすればこれも苦々しい沙汰といわねばならぬ。筑前と自身とを、対等に視られることさえ、不愉快この上もないのである。いわんやその者のたまたまあげた一殊勲によって、数十年来の織田家における元老的地位を閑却されて堪るかと思う。むかし清洲のお濠浚いや馬糞掃除をしていた御小人あがりの匹夫が、今日、衣冠して得々たるかの如き前に、何で柴田修理勝家ともあろう者が下風に置かれていようぞ――そう思うのであった。この日、彼の胸中は張りつめた強弓のように、そういう感情やら万策の懸引に緊められていたのである。

「きょうの評定を、筑州殿には、何とお考えかしらぬが、およそ列座の諸侯も、このような大事を議す場所に臨むは、織田家あって初めてのことと、みな臍を固めておられように。……何じゃ、三歳の幼君を、強いて、ぜひとまでこれに仰いで」