Japanische Klassiker mit Furigana
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しんちょうき
新潮記
山本 周五郎
Lesen Sie 新潮記 (しんちょうき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 155.541 Zeichen · 305 Bildschirme
二
しかしその心配はなかった。
「では失礼ですが」といって立った、「出掛けますので」
「そうか、では拙者も……」
梅田はうんと両手を伸ばし、大きなのびをしてから立って、会釈もせずにずんずんおのれの部屋へと去っていった。……秀之進は竹隈へでかけた。
二
「校川どのからの添書に、彰考館と弘道館の見学の便宜をはかるようにとあったが、いってみますか」
訪ねていって座に相対すとすぐ東湖がそういった。初めて訪ねたときと同じ、いちばん奥の、瓢兮歌の屏風のある部屋だった。あれから五六たび訪問しているが、いつも客が多くて、この部屋でゆっくり話す機会はなかったのである。
「ぜひそのうち御案内を願いたいと存じます」
「今日いってみるか」
「有難うございますが……今日は少し先生にうかがいたいことがございますので」
「…………」東湖はむっと口を結んだが、「理屈はごめんだよ」
「初めてうかがった時のお話が中途で切れたままですし、実は梅田さんからいろいろ聞かされたものですから」
「ああ、梅田氏はあんたと同じ宿になったそうだな」
「それでたびたびお説を聞くことになるのですが」
「元気いっぱいな頗る壮烈な意見をもっている、わたしは『頗る』