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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじびじんでん

新編 近代美人伝 (上)

長谷川 時雨

Lesen Sie 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.076 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

と記してある。

故子爵秋元興朝氏は、呂昇会をつくろうと同族間を奔走されたほどであった。貴族のなかでも、柳原伯、松方侯、井上侯、柳沢伯、小笠原伯、大木伯、樺山伯、牧野男、有馬伯、佐竹子などは呂昇贔屓の錚々たる顔ぶれであり、実業家や金満家には添田寿一氏、大倉喜八郎氏、千葉松兵衛氏、福沢捨次郎氏、古河虎之助氏などは争って邸宅へ招じた後援者であった。崇拝者にいたっては榊原医学博士をはじめ数えてはいられぬほどある。大蔵大臣であった山本達雄氏などは大阪にゆくときっと呂昇をよんで、寵妓の見張りを申附けられるまでに心安立のなかであった。夫人連にもそれに劣らぬ贔屓の競争があったが、鳩山春子女史が以前は大嫌いであった義太夫節が、呂昇を聴いてから急に呂昇びいきになったというのにも、呂昇の角のない交際ぶりと、性格の一面が見えるではないか。

呂昇の芸には、柔らかい腕をゆるゆると巻きつけていって、やがてキュッと引緊めるようなところがある。春の夜に降る雨のように、人の心を溶かしてしまうようなところがある。夢心地に曳摺っていって、ひょいと突離す。突はなされた魂が痛まぬほどの、コツのある手荒さである。