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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじびじんでん

新編 近代美人伝 (上)

長谷川 時雨

Lesen Sie 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.076 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

出来ないから教えてもらうのに、良人がいくらおしえても解らないなんて言うから」

といったそうだ。抱月氏と同棲してからも激しい争闘がおりおりあったとかいうことである。向いあっているときはきっと何か言いあいになる。頬っぺたへ平打ちがゆくと負けていないで手をあげる。そうしたことはちょっと聴くと仲が悪いようにきこえるが、喧嘩もしないような家庭が平和で幸福があるとばかりはいえない。激しい争闘のあとに、理解と、熱い抱擁とが待っているともいえる。

「奥さんがもすこしなんだったら――坪内先生の奥様のように優しく、なにかのことを気をつけてくださるようだといいのだけれど……」

こういった須磨子は自分勝手だったかも知れない。そうはいっても須磨子自身も、先方の思いやりなどはちっとも出来ないたちで、噂だけか、それとも誠のことか、ある時抱月氏の令嬢たちに手紙をやって、これから貴女がたは私をお母さんと思わなければなるまい、といったとか、自信も勇気も、過ぎると野猪のむこうみずになるが、彼女が脱線したのには一本気な無邪気さもある。かつて私はあの人の芸が、精力的で力強いのを畏敬したが、粗野なのに困るという気持ちもした。