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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじびじんでん

新編 近代美人伝 (上)

長谷川 時雨

Lesen Sie 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.076 Zeichen · 256 Bildschirme

Aozora Bunko

上代寧楽の文明は、輝かしき美麗な女を生んで、仏画に仏像に、その面影を残しとどめている。平安期は貴族の娘の麗わしさばかりを記している。鎌倉時代、室町のころにかけては、寂と渋味を加味し、前代末の、無情を観じた風情をも残し、武家跋扈より来る、女性の、深き執着と、諦らめをふくんでいる。徳川期に至って目に立つのは、美女が平民に多く見出されることである。これは幕府が大名の奥方、姫君などを籠の鳥同様、人質として丸の内上屋敷に檻禁させていたので、美しき女の伝もつたわらぬのでもあれば、時を得て下層の女の気焔が高まったのでもあろう。湯女、遊女、水茶屋の女たちは顔が売ものである。そのなかで、上代にはあれほど手練のあった貴婦人たちが、干菓子のように乾からびた教育を、女庭訓とするようになってから、彼女たちに代ったものはなんであったか、大名たちの下屋敷や国許における妾狂いは別として、自由なる社交場として吉原や島原の廓が全盛になった。機を見るにさかしい者たちは、遊女らの扮粧を上流の美女に似せ、それよりも放逸で、派手やかであり、淫蕩な裲襠姿をつくりだし、その上に教養もくわえた。