Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
Lesen Sie 新編 近代美人伝 (上) (めいじびじんでん) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.076 Zeichen · 256 Bildschirme
日記から読みとった作者の、どこか打解けにくいところのある、寂しい諦めと、我執を見逃されない。
私は一葉女史の作中の人物をかりて、女史に似通っている点をあげて見たいと思った。も一つは、どの作が作者の気に入っていた作か知りたいと思った。それよりも深く知りたいのは、どの作のどの女性が、最も深く作者の同情を得、共鳴のあるものかということであった。最も高く評価されたのは「濁り江」のお力、「十三夜」のお関、「たけくらべ」のみどりであったが、すべての女主人公を一固めにして、そして太く出た線こそ、女史の持っているほんとうの魂だという事が出来るであろう。
「経づくえ」は小説としては「にごり江」や「たけくらべ」に競べようもない、その他の諸作よりも決して勝れてはいない。その構想も『源氏物語』の若紫を今様にして、あの華やぎを見せずに男を死なせ、遠く離れたのちに、男が死んだあとで、十六の娘がその人の情を恋うという、結末を皮肉にした短いものである。けれども、その少女お園の心持ちは、内気な少女には、よく頷かれもし、残りなく書尽されてもいる。我と我身が怨めしいというような悩みと、時機を一度失えば、もう取返しのつかない、身悶えをしても及ばないくいちがいが、穏かに、寸分の透もなく、傍目もふらせぬようにぴったりと、悔というかたちもないものの中