Japanische Klassiker mit Furigana
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いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
Lesen Sie 新編 近代美人伝 (下) (いちかわくめはち) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.172 Zeichen · 277 Bildschirme
なんと、蝦夷錦のように、さまざまな色彩の錯合ではないか――それらの人々の頭の上を照らすのに、
美なるかな、明なる哉、街頭に瓦斯ランプ立つ。これで西洋の市街に負けぬという見出しで、
美なるかなランプ、明なるかなガスランプ、一度点じ来て、我々の街頭に建列するに及びてや、満街白昼の観をなさしむ。これに次ぐものはオイルランプなり、これまた一行人をして、手に提燈を携ふの煩とわかれしむ。
といっている。新富座はもとより新設備を誇りにしている。当時流行の尖たん花ガスは、花の形ちをした鉄の輪の器具の上で、丁度現今、台所用のガス焜炉のような具合に、青紫の火を吐いて、美観を添え、見物をおったまげさせていたのだ。
そこで、この間、明治四十年に至るまでには、新富座興亡史があり、歌舞伎座が出来上り、晩年は借財に苦しめられた守田勘弥が歿くなってしまうと、新富座は子供芝居などで、からくも繋いでいるような時もあった。
その新富座の茶屋丸五の二階。盛時を偲ばせる大きな間口と、広い二階をもったお茶屋が懇意なので、わたしは自作の「空華」という踊りの地方の稽古所に、この二階をかりてあてた。