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Japanische Klassiker mit Furigana

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りょしゅう

旅愁

横光 利一

Lesen Sie 旅愁 (りょしゅう) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 576.941 Zeichen · 1138 Bildschirme

Aozora Bunko

しかも、この一隊だけは政府党の警官たちをも監視し牽制する厳正中立の鉄甲である。それでもまだここへも雪崩れかかろうとして詰めよる群衆と、引き返す者との混乱が暫くは繰り返した。しかし、それと同時に三段の構えで、坂の上と下から騎馬の警官隊が栗色の馬の胴をよせ合い密集部隊となってじりじり群衆を締めくくって来るのだった。

もう群衆ははっきりと田の字形に包まれた中と外との二つに別れた。矢代はこの鮮やかな警官隊の包囲の外に立っていたが、銃剣の警官にだんだん締め縮められてゆくその中に久慈や塩野のいるのを見た。塩野はまだカメラを上げてあたりを狙っていたが、久慈は鼻からひどく血を出してハンカチで抑えていた。

矢代はどうなることかと見ているうち、雨はますます激しく降って来た。今は警官の包囲の外の左翼も右翼も退き、まったく誰も近よろうとしなくなったときだった。警官たちは中に締めくくれるだけ締めた群衆の中から、見覚えの暴れたものを牛蒡抜きにゆっくりと検束にかかり始めた。矢代はこれではもう世界の文化の中心もいよいよ崩れへたばってゆくばかりだと思い、茫然として最後の文化のその絢爛な呻きを聞いているとき、