Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にちにちへいあん
日日平安
山本 周五郎
Lesen Sie 日日平安 (にちにちへいあん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.297 Zeichen · 56 Bildschirme
四
菊井らは主人の居間を捜索して、多数の書類を押収したうえ、精兵衛を(客もいっしょに)用意して来た駕籠へ乗せてつれ去った。陸田夫人のおの女は温和で気の弱い人だが、さすがに怒って理由を問いただした。しかし菊井六郎兵衛は相手にならなかった。
――私はなにも知りません、御家老に汚職の事実があり、それが暴露したそうで、罪状の湮滅を防ぐために非常の処置をとるのだとか聞きました。
こう云って、おの女と千鳥をも各自の居間に監禁し、(一人ずつ看視者を置いた)召使たち全部にも厳重に禁足を申し渡してたち去った。いま正門のところに二人、邸内に五人、見張りの者がいるということである。
「戻って来てよかったですな、ええ」と菅田平野は溜息をついて云った、「――私が貴方を呼びとめ、貴方が紙入を忘れたことがわかった、そのためにこういう、その、危急存亡のばあいに、まにあうことができた、いやまったく、世の中にはなにが仕合せになるかわからないようなことがあるものです」
四
夜半を過ぎたであろう、こいその運んで来た握飯を喰べ、茶を飲みながら、二人は対策を練っていた。事態は急を要する、黒藤ら一味の謀略が完成するまえに、事を輓回しなければならない。