Japanische Klassiker mit Furigana
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にちげつさま
日月様
Lesen Sie 日月様 (にちげつさま) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.162 Zeichen · 23 Bildschirme
この家が、旅館とも、待合とも、料理屋ともつかないものであるように、この主婦も、商売ずれのしたところがない。そのくせ、やっぱり商売人あがりでもあるような、わけの分らないところがあった。
主婦は間の悪そうな笑いをうかべたが、真顔に返って、
「キミちゃんが毎晩のようにお客さんをつれこんでくれますんでね。こんなことは申上げたくないのですが、気違い、或いは、まア、気違いの一種なんでしょうかね。男のお客様によって、女はそれぞれ違うんですけれどもね。これは男のお客様の好みもあるでしょうが、キミちゃんが殿方の人柄に応じて選んだり、キミちゃん自身の好みというものもあるのかも知れません」
ここまで話してきて、主婦はちょッとガッカリした顔付をして、言葉をきった。
「でも、キミちゃんが、女の子をお客様に紹介する話というのが、いつも、おんなじなんですよ。今も仰有る通りの、モモのイレズミをえぐりとった、というんですがねえ。それから、もしや、日月なんて申しやしませんでしたか」
私はいさゝか茫然たるものだった。
「えゝ、えゝ、云いましたね。男が太陽、女がお月様、一対の日月とね」
私のショゲ方はひどかったのである。