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Japanische Klassiker mit Furigana

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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

それを見てかには、

「猿さん、ながめていないで、登って取ってくれないか。お礼には柿を少し上げるよ。」

と言いました。猿は、

「しめた。」

と言わないばかりの顔をして、

「よしよし、取って上げるから待っておいで。」

と言いながら、するする木の上に登っていきました。そして枝と枝との間にゆっくり腰をかけて、まず一つ、うまそうな赤い柿をもいで、わざと、「どうもおいしい柿だ。」と言い言い、むしゃむしゃ食べはじめました。かにはうらやましそうに下でながめていましたが、

「おい、おい、自分ばかり食べないで、早くここへもほうっておくれよ。」

と言いますと、猿は、「よし、よし。」と言いながら、わざと青い柿をもいでほうり出しました。かにはあわてて拾って食べてみますと、それはしぶくって口がまがりそうでした。かにが、

「これこれ、こんなしぶいのはだめだよ。もっとあまいのをおくれよ。」

と言いますと、猿は「よし、よし。」と言いながら、もっと青いのをもいで、ほうりました。かにが、

「こんどもやっぱりしぶくってだめだ。ほんとうにあまいのをおくれよ。」

と言いますと、猿はうるさそうに、

「よし、そんならこれをやる。