Japanische Klassiker mit Furigana
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にほんのび
日本の美
中井 正一
Lesen Sie 日本の美 (にほんのび) von 中井 正一 (なかいまさかず) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.126 Zeichen · 187 Bildschirme
ただちに峻烈なる批判のもとに誤謬の認識と自己脱出がおこなわれるにしても、狐疑なき試練への躍入、その苦難への莞爾とした忍耐が用意されていなければならない。そこにある冒険性は単なるシュリルではない。もっと粗い、もっとおちついた、いわば強靭なる明朗感いわば速度感である。芸術がもし党派的企画の下に動く時、その作品の内面にあるいかなる暗さも一種の科学的光線をもつ浮きあがり盛りあがりをもたなくてはならない。
そこには、リレーのバトンを受け取って、まさに走りだしたもののもつ、未来の深さへの身をもっての飛躍の愉悦がみなぎっている。それが集団的構成の一要素としての感覚であるがごとくに、加わりつつある速度の圧力の触角のごとき、何ものかを追い抜き、乗り越え、みずからの速度に向って、より加重を加えて自分みずからを抜きゆく鋭いスパートの感覚がそれにも似るであろう。それはすでに個人的想像力が思想の蒼空を翼にまかせて走るのとは異なっている。夢の美しさとは異なっている。腹の底へこたえくる巨大なるものの加速度の感覚である。乗り越えの感覚である。
こうした Entwurf の領域における企画的速度感と Geworfen の領域における記録的な事実感が、集団的芸術における二つの機能、すなわち記録機能と企画機能の二つの感覚として考察される。