Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

にほんのび

日本の美

中井 正一

Lesen Sie 日本の美 (にほんのび) von 中井 正一 (なかいまさかず) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.126 Zeichen · 187 Bildschirme

Aozora Bunko

豪華をきわめ燦爛をきわめ、目もあやな第一の美しさも、確かに日本人が競争した美しさであります。ところがもう一歩進むことによって身を翻えして、すっかり反対の、滋味と申しますか、自然に帰ると申しますか、まったく目だたない、しかし何となく人をうつ、深い第二の美しさをもとめることになるのであります。

いわば豪華をきわめる美しさは、いくら進んでも、そのかぎりがありませんが、しかしそればかりでは、飽きてくる場合があります。

ところがこの第二の渋い美しさは、見れば見るほど、考えれば考えるほど味が出てきて、酌めどもつきぬような性質の美しさとなってくるのであります。

光琳が、大堰川に流し放った蒔絵は、その美しきものがその流れ失われていくところに、豪華というにまことにふさわしく、その美を輝かしてくれるのであります。

これでどうだ、これでどうだ、これは自分のものだぞ、と見せびらかしている野暮ったい美しさに対して、サラリと竹の皮の裏にかかれた蒔絵が、あの嵐山の流れの中を、輝きながら、ゆうゆうと人人の驚きを後にして、永遠に流れ去り、流れ失われていくところに、この美しさの光は幾倍にもなって、人々の口の端にのぼって残っていくのであります。