Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.467 Zeichen · 14 Bildschirme
十二日
銀座三越にゆく、ポンジーの紙箱入白粉二つ、ストロベリー口唇棒だけパラフィンに包んだの二つ、12.75。アメリカ兵あちこち一杯。Jap is bankrupt 日本は破産した、と云っているのを聞く。その声は真面目でおどろきを含んでいる。午ごろ鷺の宮へかえる。
十二日
壺井さんが小豆島行の切符急行券買いかたがた送って来てくれる。五時半出発。六時半から並んで七時半ごろ乗車。坐れた。が、あとになって、そこのガラスがこわれて、ないことが分ったが仕方なし。
○前に、土木の親方から時局的キカ屋になり満州辺で儲けた反歯のがさつだが頭はうごく五十男。
○そのとなり教育総監部の課長をしているという大佐、自決覚悟の由。小心な軍人魂のこりかたまり、小さい口、武骨な横柄さ、しかしそのわれめから見える人間らしさ。はにかんだ顔をしてちょいと教訓的なことをいう、自分の隣席の傷痍軍人に。
○京帝大農学部出身三十五歳、北支で負傷、陸軍病院に一ヵ年半。看護兵のことは「ヨーチンヨーチン」と気合をかける。片脚大腿より切断、子供一人五歳男の子、鉱山統制会社につとめている。World Curent News をもっている。