Japanische Klassiker mit Furigana
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme
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と、来島が言った。「しかし、生きることがわからなくちゃ死ぬことはわかるまいが」。
「貴様は病弱だからそんな気が起るんじゃろう、――生きるのがいやなら死んだ方がいい」。
「それもそうじゃな、――死ぬときは咽喉笛を刎ね切れば死ねるかのう?」。
「貴様あ、死ぬ気か?」。
「そうも言えぬが、死ぬこつがわかっと生きるこつにも方針が立つ、何時でも死ねる用意がないと生きとられん」。
「ほう」。
と、杉山は、何を生意気な、というかんじでニタリと笑った。「咽喉笛などを刎ねるのは素人じゃよ」。
「そんなら、どげんしたらよかや?」
杉山の方を振向こうともしないで来島は寝転んだまま訊きかえした。それを杉山が、武士の自殺するときは頸動脈が耳よりうしろにあるから耳尻にふかく短刀を突込んで斜めに気管にかけて刎ねきり、短刀を握ったまま両手を膝につき、少し辛抱していると脳の血液がすぐ下ってくるから見苦しく居ずまいをくずさずに死ねるものじゃ、――というと、寝ていた来島が急に起きなおった。
「なるほど、あんたは玄人じゃのう、何べんもやったこつがあるとか?」。
これには杉山もまいったらしい。「何べんもやってたまるか、――おれは昔武芸の先生から聞いたこつがあるだけたい」