Japanische Klassiker mit Furigana
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme
「なるほど、高田は悧巧だけんのう」。
露わに出した毛のふかい向う脛をごしごし、こすりながらいった。「それに君、大隈だって高田の方が可愛いいにきまっとる、――そりゃ、天野は気の毒じゃ」。
「だから、僕等は天野の立場に同情するとともに、学制改革の運動を起すべきだと思うんだ、学校は個人の私有じゃないんだからな」。
「そりゃそのとおりじゃが、今日の会合は天野派じゃろが?」。
「そうだよ」。
「弱ったね、僕は」。
新藤は、格別当惑している様子でもなく、急にはずみのついた声で笑いながら、
「僕は君と行を共にしようと思うとるが、僕が天野派の運動しよるときいたら高田のやつ、きっと怒るじゃろな」。
「君は高田博士を知っているのかい?」。
「いや、知らん、――知らんいうたら両方とも知らんが、まア、ええ、ええ、ひとつ天野のためにひと肌ぬごう」。
彼は教室の中で、仲間同志があつまるときに、いつもやる老政客を気どるときと同じ態度で、
「じゃがなア」。
と、ひとりでうなずいてみせた。「誰れも学生は学校におりゃせんものなア、こいつはうっかりするとやられるぞ、東山のひとり舞台になると話がややこしくなる」