Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme
5
「畜生!」とさけんで半身を窓のそとへ乗りだした。
「こんな風が何だ、――今に大きい風が吹くぞ、何も彼も根こそぎにさらってゆくような大きい風が」。
彼は矢庭に、ぴしゃりと窓をしめた。すぐ荒々しい靴音が階段をのぼってきた。挑みかかるような面構えをしてとびこんできたのは別の巡査である。彼は怒気を含んだ眼で正面から荒畑の顔を睨みつけた。「検束の時間を経過しましたから、あたらしく引きつぎます、すぐ門の外へ出て下さい」「門の外へ出て、それからどうするのだ」。
「正式に留置場へはいってもらうんです」。
「よし、署長に会おう、――貴様にはわからん、それが正力の返事かどうかハッキリ聴こう」。
荒畑は神経的な怒号をつづけながら、立ちあがるが早いか扉をぱたんとあけ、階段をおりていった。
5
新宿署の楼上にある会議室で、西方現助は実に退屈な、それでいて焦躁にみちた二日間をすごした。一体何のために警察が自分をこんなところに置きっぱなしにしているのか彼には皆目わからなかった。鱈野だけはついに姿を見せなかったが、刑事や巡査がやってきては、来るごとに学校騒動の噂をしたり、ときにはわざわざ新聞を持ってきて見せてくれたりした。