Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme
石橋の上に立っていた青年は突嗟に上衣のポケットに右手を差し込むが早いか、白鞘の短刀を抜いて一気に頸動脈をふかくつき刺し、橋上にパッタリと倒れた。
官邸の門前に馬車を乗りつけた大隈は右足に痺れるような痛みをかんじた。傷をうけたという意識がないので、すぐさま立ちあがろうとしたが腰をもたげることが出来ず、玄関口からとびだしてきた二人の属官に両肩を支えられて、やっと馬車からおりた。一歩前へ歩きだしたとたんに急に烈しい痛みが全身に沁みひろがってきた。血はあふれるように滴り、馬車のとまっている広場から玄関まで白い砂利の上に血の痕が点々と残っていた。
そのとき、偶然にも三宅坂の方から歩いてきた海軍軍医総監の高木兼寛が徒歩で桜田門の前を通りかかり、石橋の前に倒れている男を見て、容易ならぬ事態を察したらしい。彼は三宅坂を下りきったところで、たしかに異様な爆音を聴いた。もしやと思って外相官邸の前までくると、壊れかかった馬車が横づけになっている上に白砂を染めている血痕を見て、たしかにやられたのは大隈だと直感した。
時を移さず高木が駈けつけたことによってすぐさま応急手当を施すことができた。