Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.354 Zeichen · 49 Bildschirme
たぶんお槙と芳男の叱られている最中に忍びこんで隣室に隠れていたのだろうが、お槙と芳男が三行り半と勘当を云いわたされて立ち去るのを見すまして、藤兵衛を一突きに刺し殺したのさ。お槙が酔っ払って土蔵へあばれこんだとき、カケガネがおりていたのは、加助が中からかけたのだ。そのときは五寸釘を下していたに相違あるまい。殺したあとの始末をつけていたのさ。落し物はないか、跡を残しちゃアいまいかと、律儀者だけに、イザとなると、度胸もつくし、用心もいい。家内の静まるのを待ってソッとぬけだして無事わが家へ立ち戻ることができたが、名もない屋台のコップ酒で酔い痴れて帰りましたなんぞと大そう行き届いたことを云っているのだよ」
虎之介はホッと溜息をついた。心眼の読みの深さ、正確さ。あまりの神技に、ただ溜息をもらすの一手、感涙にむせぶが如く、茫然と言葉を失っている。
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正午の勢揃いまでには間があったが、虎之介は持てるものの心のゆたかさ、出家遁世なぞというさもしい気持にはなれないから、十時ごろには腰に午の握り飯をぶらさげて新十郎の書斎の方をニコヤカにチラチラ横目をくれながら、結城家の庭をブラブラしている。