Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひるのおつきさま

昼のお月さま

小川 未明

Lesen Sie 昼のお月さま (ひるのおつきさま) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.365 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「神さまに、お父さんのことを拝んでこよう。」

兄弟は、きたときとちがった道を歩いていくと、坂のところでおじいさんが、重い荷物をつけた車を引きあぐんでいました。

「てつだってやろうか。」と、太郎が、先に車のうしろへ駆けつけると良二も、つづいて、車につかまりました。そして、二人は、うん、うん、うなって押し上げてやりました。

坂を上りきると、おじいさんは、額の汗をふいて、喜びました。

「ありがとうございました。」と、いって、幾たびもはげた頭を下げました。二人は、ただ笑って、それに答えたのでした。それから、話しながら、あちらの森の方へ、歩いていきました。

「お兄ちゃん、まだお月きまが出ているよ。」

「こんな昼間なんか出て、おかしいな。」

「お父さまも、この月をごらんかしらん。」

「支那の塹壕の中で、お友だちと見ていらっしゃるかもしれないよ。」

兄弟は、こういって顔を見合わせて笑いました。