Japanische Klassiker mit Furigana
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じげんばくだんきたん
時限爆弾奇譚
海野 十三
Lesen Sie 時限爆弾奇譚 (じげんばくだんきたん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.934 Zeichen · 20 Bildschirme
わしが今覚えている第88888号という時限爆弾は、金色燦然たるコンパクトそのものである。パウダーの下に、一切の仕掛けと爆薬とが入れてある」
「それは危険ですね。金色のコンパクトで、第88888号でしたね。さあ、なんとかして、その運の悪い貴婦人に警告してやらねばなるまい」
「なんだって。こら、貴様は、劉洋行かと思っていたら、いつの間にか相手が変っていたんだな。け、怪しからん。とうとうわしから時限爆弾のことを聞き出し居った。ここな、卑劣漢め!」
「いや、お待ち遠さまでございました。只今倉庫中を調べましたところ……」
「なにをなにを、その手は喰わないぞ。今ごろになって、声を元に戻しても駄目だ。け、怪しからん」
「え、博士。もう燻製は御入用ではないのですか」
「ありゃありゃ。はて、これはたしかに劉洋行の店員の声じゃ。待ってくれ。本物の店員君なら、電話を切らないでくれ。して、燻製があったか」
「有りました。とって置きの、すばらしい燻製です。外ならぬ博士の御用命ですから、主人が特に倉庫を開きましてございます。それがあなた、珍味中の珍味、蟒の燻製なんでございます」
「ええっ、蟒の燻製?」