Japanische Klassiker mit Furigana
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きととりになったきょうだい
木と鳥になった姉妹
小川 未明
Lesen Sie 木と鳥になった姉妹 (きととりになったきょうだい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.863 Zeichen · 10 Bildschirme
そして、多くの日数を経てから、ついに船は、南の志した国の港に着きました。男は、さっそく霊薬を王さまに献じたのであります。そのお礼として、男は広い土地をもらって、なに不足ない暮らしをすることができました。
その国は、いつもいろいろな花が咲いていました。そして、いつも夏のように草木がしげって美しいちょうが飛んでいました。
妹は、家をたってから、幾年かになります。その間、父のことを思ったり、姉のことを思ったりしました。しまいには、あまりに思いつづけましたので、ついに病気となって、毎日ものもいわずに沈んでいました。男は、これを見てかわいそうに思いました。
「こんなに、なに不足なくても、おまえは、故郷へ帰りたいのか。」と、男はいいました。
妹は、目にいっぱい涙をためて、黙ってうなずきました。
「そんなら帰ってもいい、けれど、幾千里となく遠い。船に乗っても幾年かかるかしれない。その間には、雨が降り、風が吹くだろう。おまえは女の身で、どうして帰ることができようか。」と、男はいいました。
妹は、これを聞くと、悲しくなって泣いていました。
妹は、海岸の岩の上で、沖の方を見て、故郷に憧れて泣いていました。