Japanische Klassiker mit Furigana
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きそがわ
木曾川
北原 白秋
Lesen Sie 木曾川 (きそがわ) von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.659 Zeichen · 52 Bildschirme
振り返ると、いつになく左後ろ斜に岩は岩と白い飛沫をあげている。
それから、千尺の翠巒と断崖は浣華渓となるのである。
波、波、波、波、波、
波、波、波、波、波、
波、波、波、波、波、波、
波、波、波、波、
波、波、波、波、波、波、
「爽快爽快」
「富士ヶ瀬です」
すばらしい飛沫、飛沫、飛沫、奔流しつつ、飛躍しつつ、擾乱しつつだ。
一面淙々たり。
「や」
「赤岩です」とM君。
まさしく瑠璃の、群青の深潭を擁して、赤褐色の奇巌の群々がかっと反射したところで、しんしんと沁み入る蝉の声がする。
稚い雌松の林があり、こんもりとした孟宗藪がある。藪の外にはほのぼのとした薄くれないの木の花も咲いている。
「あれは何の木の花だね」
「漆の花だなも」で、巧に棹を操る舳の船頭である。白のまんじゅう笠に黒色鮮かに秀山霊水と書いてある。
そのあたりが栗栖の里。
と、書き落したが、その漆の花が目に入るまでに、石床の大きなでこでこの岩、お富与曾松の岩というのがあった。恋は悲しい、遂に添われぬ身の果を嘆いて、お富もまた離ればなれに上の手の岩から身を躍らしたと俚俗にいう。
「これがローレライで」
ローレライはちと苦笑される。