Japanische Klassiker mit Furigana
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きそがわ
木曾川
北原 白秋
Lesen Sie 木曾川 (きそがわ) von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.659 Zeichen · 52 Bildschirme
ただ私の見たところでは、この蘇川峡のみを以てすれば、その岩相の奇峭は豊の耶馬渓、紀の瀞八丁、信の天竜峡におよばず、その水流の急なること肥の球磨川にしかず、激湍はまた筑後川の或個処にも劣るものがある。これ以上の大江としてまた利根川がある。ただこの川のかれらに遥に超えたゆえんは変幻極まりなき河川としての綜合美と、白帝城の風致と、交通に利便であって近代の文化的施設余裕多き事であろう。原始的にしてまた未来の風景がこの水にある。船は翠嶂山の下、深沈とした碧潭に来て、その棹をとめた。清閑にしてまた飄々としている。巉峭の樹林には野猿が啼き、時には出でて現れて遊ぶそうである。
私は舟より上って、とある巌頭に攀じのぼった。
蓋し天女ここに嘆き、清躯鶴のごとき黄巾の道士が来って、ひそかに丹を練り金を練る、その深妙境をしてここに夢み、或は遊仙ヶ岡と名づけられたものであろう。
遺憾なは「これより上へはどうしても今日はのぼれませんで」と舟人はまた棹をいっぱいに岩に当てて張り切ったことである。
たちまち舟は矢のように下る。
千里の江陵一日にかえる。
おお、隆坊はどうしている。