Japanische Klassiker mit Furigana
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とうきょうじんのだらくじだい
東京人の堕落時代
杉山 萠円
Lesen Sie 東京人の堕落時代 (とうきょうじんのだらくじだい) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.226 Zeichen · 247 Bildschirme
ボンヤリする心
ルパシカを着る息子
生活にいじけ固まった明治生れの親達は、こんな気持ちを忘れている。
ボンヤリする心
彼等都会の少年少女は、その頭の鋭さ、デリケートさに相応する相手を求むべく、飢えかわき、ふるえおののいている。――秘密、犯罪等を扱った科学雑誌等を読みたがっている。――その中に隠されている、人生に対する皮肉、反逆、嘲罵の巧妙さを直感して快がっている。そうしていつの間にか、そんな事をやって見たい気持ちになっている。
内外の小説に極めて繊巧に、又は露骨に描かれた挑発的な場面を、紙背に徹する程眼を光らして読んでいる。
友達と話が出来ないというので活動に這入る。先ず俳優の名前を覚えて、その表情から日常生活まで研究する。そうしてこれを嘆美したり、崇拝したり、通を誇ったりする。
その中に世間が活動のように見えて来る。或る場面が自分の境遇のように思える。あの人があの俳優のように見える。圧迫から逃れて恋に生きる場面が、自分を中心にいく度か妄想される。そうしてボンヤリと明かし暮らす。
親はそんなことに気付かぬ。
ルパシカを着る息子
たとえば息子がルパシカを着て喜んでいるとする。
親は、単純な物好きか、又は社会主義にカブレたのかと思って叱り付ける。