Japanische Klassiker mit Furigana
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とうきょうじんのだらくじだい
東京人の堕落時代
杉山 萠円
Lesen Sie 東京人の堕落時代 (とうきょうじんのだらくじだい) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.226 Zeichen · 247 Bildschirme
到る処の怪しい家
大道の美人絵葉書売りと違って、店で売るのは種類が多いのが通例である。
「これは特別のですが、如何様で……」
とニヤリと笑う。人が見ていても、価格さえ聞かねば、普通の絵葉書と変りはないのだから便利である。
気に入ったのがあれば、そこで協商が成立する。時間と場所を聴いて、金を払っておきさえすれば、決して間違いはない。
中には、かような絵葉書屋で、裏二階や何かを利用して待合兼業でやっているのもあると聞いた。
まだある。
到る処の怪しい家
東京市中にある各種のホテル又は宿屋等で、宿屋は宿屋としてチャンと商売していながら、兼業に怪しい男女を泊めるのが大変多い。そんなので通人仲間に名の知れた手堅い? のに泊まって、番頭とか支配人を呼んで頼めば直ぐに電話をかけてくれる。しかし、そんな処へ行くのは、どちらかと云えば平凡な組の通人だそうな。
まだある。
東京市の郊外、又は東京市内のちょっとした横町、又は坂道や高台の近くの見晴らしのいい処に、宿屋ともつかず下宿屋ともつかぬ家がよくある。有り体に云えば、同伴客昼夜宿泊所又は仲介業とでも云うべきで、東京市中にいくらあるか知れぬ。