Japanische Klassiker mit Furigana
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まつとふじげいぎのかえもん
松と藤芸妓の替紋
三遊亭 円朝
Lesen Sie 松と藤芸妓の替紋 (まつとふじげいぎのかえもん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 46.921 Zeichen · 94 Bildschirme
車夫「早くたって歩くだけにしか歩けません」
婆「人の悪い車夫だよ、ぶら/\歩かれちゃア仕様がない」
車夫「そんなに急がなくっても車が廻るから自然に往かれるんで」
婆「それじゃア車を引くのじゃアない、車に引かれて往くのだ」
新「そんな野暮なことを云うな……ムーン破けてるひどい前掛だなア、愛敬の無え車夫だね……車夫さん幌は漏りゃアしないか」
車夫「大丈夫で」
と是から梶棒の先を掴まえて慣れない奴が持上げて、ごろ/\引出したが、何うも思うように走りません。
車夫「はい/\」
幾らか頂戴したら早く引きますと云わぬばかりに故意と鈍く引出し、天神の中坂下を突当って、妻恋坂を曲って万世橋から美土代町へ掛る道へ先廻りをして、藤川庄三郎は、妻恋坂下に一万石の建部内匠頭というお大名が有ります、その長家の下に待って居ましたが、只今と違ってお巡りさんという御役が有りません、邏卒とか云って時々廻る方が有った時分で、雨はどっと降出して来ましたから、往来はぱったり止って淋しい秋の雨で、どん/\降る中をのた/\やってまいる所を、待伏をして居りました庄三郎が、いきなり飛出して提灯を斬って落す。