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Japanische Klassiker mit Furigana

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おけはざまのかっせん

桶狭間合戦

菊池 寛

Lesen Sie 桶狭間合戦 (おけはざまのかっせん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.784 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

と諫めたが、いささか出陣前の余裕を失った信長は聴かずして中島に渡ろうとした。此時若し信長が中島に渡って正面の戦をしたならば、恐らくは右大臣信長の名を天下に知らしめずに終ったことであろう。丁度、その時、梁田政綱が放った斥候が、沓掛方面から帰って、「義元は今から大高に移ろうとして桶狭間に向った」旨を報じた。間もなく更に一人が義元の田楽狭間に屯した事を告げ来った。政綱、信長に奨めるには義元今までの勝利に心驕って恐らくは油断して居ることだろうから、この機を逃さず間道から不意を突けば義元の首を得るであろうと。今まで駄々をこねて居た信長は流石名将だけに、直に政綱の言に従って善照寺には若干兵を止め旗旌を多くして擬兵たらしめ、自らは間道より田楽狭間に向って進んだ。此日は朝から暑かったが昼頃になって雷鳴と共に豪雨が沛然と降り下り、風は山々の木をゆるがせた。為に軍馬の音を今川勢に知られる事もないので熱田の神助とばかり喜び勇んで山路を分け進んだ。

外史氏山陽が後に詠んだのに、

将士銜レ枚馬結レ舌

桶狭如レ桶雷擘裂

驕竜喪レ元敗鱗飛

撲レ面腥風雨耶血

一戦始開撥乱機

万古海道戦氛滅