Japanische Klassiker mit Furigana
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おけはざまのかっせん
桶狭間合戦
菊池 寛
Lesen Sie 桶狭間合戦 (おけはざまのかっせん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.784 Zeichen · 26 Bildschirme
両軍の接戦、桶狭間役
この今川勢の、攻進に対して、織田勢も、準備を全くととのえてあった。すなわち、
鷲津砦 織田信平 四五百人
丸根砦 佐久間盛重 同右
丹下砦 水野忠光 同右
善照寺砦 佐久間信辰 同右
中島砦 梶川一秀 同右
これらの砦は丹下の砦で四十間四方に対して、あとはみな僅に十四五間四方のものに過ぎない。兵も今川勢に比べると比べものにならない位に小勢ではあるが、各部将以下死を決して少しも恐るる色がなかった。
丸根砦の佐久間大学盛重は徒らに士を殺すを惜んで、五人の旗頭、服部玄蕃允、渡辺大蔵、太田左近、早川大膳、菊川隠岐守に退いて後軍に合する様にすすめたけれども、誰一人聴かなかった。
永禄三年五月十八日の夜は殺気を山野に満したまま更けて行った。むし暑い夜であった。
両軍の接戦、桶狭間役
むし暑い十八日の夜が明けて、十九日の早朝、元康の部将松平光則、同正親、同政忠等が率いる兵が先ず丸根の砦に迫った。かねて覚悟の佐久間盛重以下の守兵は、猛烈に防ぎ戦った。正親、政忠殪れ、光則まで傷ついたと云うから、その反撃のほどが察せられる。大将達がそんな風になったので士卒等は、忽ちにためらって退き出した。