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Japanische Klassiker mit Furigana

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おけはざまのかっせん

桶狭間合戦

菊池 寛

Lesen Sie 桶狭間合戦 (おけはざまのかっせん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.784 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

義元兵を制しようと帷幕を掲げた処を例の桑原甚内が見付けてかかったが近習の士の為にさえぎられて斬られた。甚内に附きまとって来た服部小平太がこの中にまぎれ込んだのを、義元味方と間違えて馬を引けと命じたので、さてこそ大将と槍で脇腹を突いた。義元流石に屈せずに槍の青貝の柄を斬り折ると共に小平太の膝を割ったので小平太はのめって仕舞った。同じく義元の首をねらった毛利新助が名乗って出るや義元に組付いて首をとろうとあせった。頭を押え様と焦った新助は左手の人差指を義元の口に押し込んだのを咬み切られながら、とうとう首を挙げた。不意を討たれた上に大将が討死しては衆も寡もない。今川勢は全く浮足たって仕舞った。

今川の部将、松井宗信、井伊直盛等が本営の前方十町計りの処に屯して居たが、急を聞いて馳せ戦ったが悉く討死して果てた。

一説には、本営破れた時、庵原左近、同庄次郎が馳せ来り、事急であるから義元に大高に移られる様にと云って十二三騎で行くのを襲われたとも伝えられる。

一挙に勝を収めた信長は、敢て今川勢を遠く追わずに、直に兵を間米山に集め義元の首を馬の左脇にさげて、日暮には清須に引上げた。