Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なりひらぶんじひょうりゅうきだん

業平文治漂流奇談

三遊亭 円朝

Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme

Aozora Bunko

と云ったからこれは安心なもので。母は宅へ取って返し、

母「文治郎、此処(こゝ)へ来な」

文「お帰り遊ばせ、何か藤原で御馳走でも出ましたか」

母「思掛(おもいがけ)なくお前の嫁が見付かりましたから婚礼をなさい」

文「三十にして娶(めと)り、廿にして嫁(か)すということがございます、況(ま)して他人が這入りますとお母(っか)さまに不孝なことでも致すと、浪島の名を汚(けが)しますから、お母様(っかさま)のお見送りを致しましてから嫁を貰うことに願います」

母「早く嫁を貰って安心させるのが孝行だよ、唯の嫁ではない、あんな嫁を持ちたいと云っても持てない」

文「何者でございます」

母「お前も知っている去年金子(きんす)をやった小野の娘」

文「へー庄左衞門の娘、彼(あれ)は一人娘で他(ほか)へ縁付けることは出来ますまい」

母「いえ庄左衞門が亡くなられたそうだ」

文「へー亡くなられましたか、町は嘸(さぞ)嘆いて居りましょう」

母「可愛そうに、親類も身寄もない、他人へ奉公に往って逐出されても行(ゆ)く処がない、家(うち)へ御膳炊きに置いてくれというが、御膳炊きどころでない、どこへ出しても立派なお嬢さまだから貰いなさい」