Japanische Klassiker mit Furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.974 Zeichen · 317 Bildschirme
村「友さん」
友「えゝ」
村「まだ吾妻橋を提灯が通るよ」
友「余程(よっぽど)更けた積りだが、そうでもなかったか」
村「これから二人で行(ゆ)くのだが、私も今日昼過から家(うち)を出たから屹度(きっと)お母(っかあ)が捜しているに違いない、若(も)し人目に懸って引戻されるともう逢う事は出来ないから、迂濶(うっかり)とは行かれないから、此の牛屋の雁木からでいゝから飛込んでおくれな」
友「此処(こゝ)はねえ浪除杭(なみよけぐい)が打ってあって、杭の内は浅いから外へ飛込まなければならんが飛べるかえ」
村「飛べますよ、一生懸命に飛込みますから」
友「浪除杭の外は極(ごく)深い所だ」
村「じゃア、さア此処から飛込みましょう、お前さん一生懸命に私の腰をトーンと突いて下さいよ」
友「さア」
村「さア是で別れ/\にならないように帯の所へ縛り付けて下さい」
と緋(ひ)の絹縮(きぬちゞみ)の扱帯(しごき)を渡すから帯に巻付けまして、互に顔と顔を見合せると胸が一杯になり、
友「あゝ去年の二月参会の崩れから始めて逢ってお前と斯(こ)う云う訳になろうとは思わなかったなア」