Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.781 Zeichen · 235 Bildschirme

Aozora Bunko

不安というのは、父が他人のことよりも家族のことを大切に思ってくれるのはいいとして、それを実際の態度にどうあらわして行くだろうかということだった。次郎の頭には、さしあたって春月亭の問題がひっかかっていたのである。

(まさかとは思うが、父さんは悪いと知りつつ、あれをあのままにして置くつもりではなかろうか。もしそうだとすると、父さんは自分がこれまで尊敬して来た父さんではなくなってしまうのだ。)

そう思って、多少だしぬけだったが、彼は思いきってたずねた。

「父さん、春月亭の方はどうしたらいいんでしょう。」

「春月亭か。そりゃあ、私がいいようにするよ。」

「いいようにって?」

「そんなことは、もうお前が心配せんでもいい。お前は、なるだけ早く日除のいらない人間になる工夫をすることだよ。」

俊亮は笑って答えた。次郎は、しかし、やはり不安だった。

「僕、あやまりに行って来ようかと思ってます。」

「お前が? 春月亭に? 春月亭は料理屋だよ。」

「料理屋にだって、あやまりに行くんならいいでしょう。僕、向こうから来ないうちがいいと思うんです。」

「うむ……」

と、俊亮は、穴のあくほど次郎の顔を見つめていたが、