Japanische Klassiker mit Furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.781 Zeichen · 235 Bildschirme
と言っているような声がきこえた。
そのうちに、大巻の祖父が徹太郎叔父と二人づれでやって来た。多分打合わせてあったのだろう。二人が来ると座敷は一層にぎやかになった。大巻の祖父の高声につりこまれて、青木さんの声が一層高くなり、いつもしずかな正木の祖父の声までがいくらか高くなった。それで注意してきいていると、あらましの話の筋がわかった。
青木さんは、父に村に帰って来て村長をやってもらいたいと言っていた。それに対して、正本の祖父は、今では村の人も父を歓迎はしているが、いったん家まで売って立退いた村だから、将来何かと都合の悪いこともあるだろう、と心配しており、大巻の祖父と徹太郎叔父とは、村長なんかうるさい、それに村長の収入だけでは子供たちがかわいそうだ、とあからさまに反対して、その代りに養鶏をやれ、とすすめていた。
大巻の祖父の言うことをきいていると、母は漬物が上手なばかりでなく、養鶏の経験もあるらしい。僕たちの母になる前には、独身でとおすつもりで、ぼつぼつそれをやりはじめて、五六十羽は飼っていたそうだ。僕はそれをきいて、母には案外偉いところがあるような気がした。