Japanische Klassiker mit Furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lesen Sie 次郎物語 (じろうものがたり) von 下村 湖人 (しもむらこじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 117.781 Zeichen · 235 Bildschirme
」
次郎は、あべこべに詰問するような調子だった。
「宝鏡先生は、君には、いつも先生の揚足をとって面白がる癖がある、と言われるんだ。」
「揚足をとるって何ですか。」
「先生のちょっとした言い損いや書き損いをつかまえて、とやかく言うことだよ。」
まるで、国語の質問にでも答えているような言い方だった。
「すると、先生にどんな誤りがあっても、生徒は默っている方がいいんですか。」
次郎は、もうすっかり意地わるくなっていた。彼には、小田先生が、宝鏡先生の方に非があるのを知っていながら、強いてそれを弁護しようとしているとしか思えなかったのである。
「うむ――」
と、先生は行きづまって、変な笑いをもらした。すると、次郎は、その笑いに食いつくように言った。
「先生、僕たちにそれをはっきり教えて下さい。僕たちは、先生が間違いをなさるのを面白がるなんて、そんなことちっともないんです。僕たちはただ困るだけです。だから、それを見つけたらすぐそれを言うんです。それが悪いんですか。」
「それは悪くないさ。しかし、わざと教室をさわがすために、それを言うのはいかんよ。」
「僕には、さわがすつもりなんかなかったんです。