Japanische Klassiker mit Furigana
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ははのこころ
母の心
小川 未明
Lesen Sie 母の心 (ははのこころ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.790 Zeichen · 4 Bildschirme
秋の末ながら、お天気の日は、黄色くなった田や、丘に、陽が当たって、なんとなくのどかな感じがしたが、みぞれが降り出すと、少年の配達夫は頭がら雨具をぬらして入ってきました。
「郵便屋さん、すこし休んで、お茶でも飲んでいってください。」と、母親は、いいました。
「時間までに帰らなければなりませんから。」と、少年は、新聞を置くと、急いで、いってしまったのです。
ある日、良吉のところへ、母親から手紙がまいりました。
「あ、お母さんからだ。」といって、良吉は、押しいただいて封を開けてみました。
「寒くなったが、変わりはありませんか。私も無事に日を送っていますから、安心してください。
おまえから、毎日新聞を送ってもらってありがたいが、このごろ、私が目がわるくなって、つづけて読めないし、それに、こちらは毎日みぞれや、雪まじりの風がきびしく吹いています。その中を、新聞一つで、わざわざ遠くからきてくださる配達さんにお気の毒ですので、どうか、十日めぐらいに一回送ってくだされば結構です。ただおまえの安否がわかればいいので、この後は、毎日送ることは見合わせてください。」と、書いてありました。